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非小細胞肺がん:血液中の腫瘍遺伝子変異量が高値の進行または転移性非小細胞肺がんでのアテゾリズマブと化学療法の比較 ─ BFASTコホートCの無作為化第3相試験の主要解析

Nature Medicine 28, 9 doi: 10.1038/s41591-022-01933-w

腫瘍遺伝子変異量(TMB)は、非小細胞肺がんでのがん免疫療法の効果予測バイオマーカーとして研究されている。BFAST試験(NCT03178552)は、非盲検グローバル多コホート試験であり、ターゲット次世代シーケンサーを用いて血液中のバイオマーカーの状態により選択された切除不能のステージIIIBあるいはIVの進行あるいは転移性非小細胞肺がん患者を対象に、一次治療の標的療法あるいは免疫療法の安全性と有効性を評価した。第3相試験コホートCではアテゾリズマブの有効性のバイオマーカーとして血液中のTMB (bTMB)を評価し、bTMBが10以上の患者(N = 471)がアテゾリズマブ群と標準治療のプラチナベースの化学療法群に1:1で無作為に割り付けられた。コホートCでは、一次評価項目(bTMBが16以上の集団における主治医判定による無増悪生存期間)は達成されなかった(ハザード比:0.77、95%信頼区間:0.59, 1.00。P = 0.053)。治療中止に至った有害事象はアテゾリズマブ群の患者の10%、および化学療法群の患者の20%に認められた。特に留意すべき有害事象はアテゾリズマブ群の患者の42%、および化学療法群の患者の26%に認められた。事前に設定された探索的解析でのbTMB clinical trial assay とFoundationOne Liquid Companion Diagnostic assayの比較では、両方の解析における高い一致性が示された。最適なカットオフ値、交絡因子、解析手法の改善、また併用すべきバイオマーカーの特定についてはbTMBのさらなる研究が必要である。

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