Research Briefing

炎症を引き起こさないアルツハイマー病治療を目指して

Nature Medicine 28, 9 doi: 10.1038/s41591-022-01972-3

遺伝子操作によって作製した融合タンパク質は、エフェロサイトーシス経路を使って脳からアミロイドβ(Aβ)を除去し、しかもAβを標的とする抗体を用いる免疫治療に付き物の重篤な炎症という副作用を引き起こさない。アルツハイマー病のマウスモデルでは、この方法によって炎症を起こさずにAβがしっかりと除去され、シナプスの保護状態が改善され、脳の微小出血が減少し、その結果、行動に大幅な回復が見られた。

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