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COVID-19:データを使って明らかになった急性期後SARS-CoV-2感染のサブ表現型

Nature Medicine 29, 1 doi: 10.1038/s41591-022-02116-3

重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染の急性期後後遺症(PASC)と呼ばれているのは、SAR-CoV-2感染急性期後の期間に持続していたり、増悪が見られたり、あるいは新たに起こったりした、広範囲にわたる症状や徴候である。ほとんどの研究はこれらの病態を個別に調べていて、併発する病態についての証拠は示されていない。本研究では、National Patient-Centered Clinical Research Networkから得たINSIGHTとOneFlorida+という2つの大規模なコホートの電子カルテデータを使用した。我々はINSIGHTのデータからはSARS-CoV-2感染者2万881人を含む発生コホート、またOneFlorida+のデータからはSARS-CoV-2感染者1万3724人を含む検証コホートを作成し、SARS-CoV-2感染が記録されてから30〜180日後に新たに生じた診断について調べた。137を超える症状や病態の機械学習解析によって、再現性のある4つのPASCのサブ表現型が明らかになった。これらの主たる症状はそれぞれ、心臓および腎臓系(発生コホートおよび検証コホート各々の患者の33.75%と25.43%)、呼吸器系と睡眠および不安(同じく32.75%と38.48%)、筋骨格系および神経系(23.37%と23.35%)、消化器系および呼吸器系(10.14%と12.74%)である。これらのサブ表現型は、異なる患者背景や、SARS-CoV-2感染前の基礎疾患、急性感染期での重症度と関連づけられた。我々の研究はPASCの不均一性性についての知見をもたらすものであり、PASC病態の管理での階層化した方針決定に役立つ可能性がある。

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