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糖尿病:新規発症1型糖尿病におけるプレコナリルとリバビリン ― 第2相無作為化試験

Nature Medicine 29, 11 doi: 10.1038/s41591-023-02576-1

これまでの研究で、新たに1型糖尿病(T1D)と診断された患者の膵島において、低グレードのエンテロウイルス感染が示されている。DiViD(Diabetes Virus Detection:糖尿病におけるウイルス検出)介入であるプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間第2相試験では、新たにT1Dを発症した96人の小児と青年(6〜15歳)を対象に、β細胞の機能を維持する目的で、抗ウイルス剤であるプレコナリルおよびリバビリン(n = 47)、またはプラセボ(n = 49)を6カ月間投与した。主要評価項目は、線形混合モデルで解析した刺激後Cペプチド値(投与開始〔診断から3週間未満〕の12カ月後の時点に測定)の曲線下面積(AUC)の平均値であった。このモデルでは縦断的に、ベースライン時、投与開始の3カ月後、6カ月後、1年後の血清Cペプチド値のAUCを対数変換して使用した。主要評価項目は達成され、12カ月後の時点で、プレコナリルおよびリバビリン投与群は、プラセボ群よりも、血清Cペプチド値のAUCが高かった(線形混合モデルの平均限界効果 0.057、95%信頼区間 0.004~0.11、P = 0.037)。この治療の忍容性は良好だった。この結果は、抗ウイルス剤による治療が、新たにT1Dを発症した小児および青年の残存インスリン産生を維持する可能性があることを示しており、T1Dの予防と治療における抗ウイルス戦略をさらに評価するための理論的根拠を提供するものである。EU医薬品規制当局臨床試験(EudraCT)登録番号:2015-003350-41。

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