Research Briefing
局所的な免疫活性化は全身にHIVリザ―バーを作り出す
Nature Medicine 29, 6 doi: 10.1038/s41591-023-02388-3
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に持続的に感染している1人の患者で、中枢神経系(CNS)中の同時感染病原体を認識したCD4+T細胞の動員が起こり、これが局所的炎症につながり、CNSの抗レトロウイルス薬レベルが最適以下だったことでHIV複製の引き金となって、全身的なウイルス抑制失敗につながった。この症例によって、HIV寛解戦略で炎症や同時感染を考慮することの重要性が明確になった。