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高齢化社会:ラテンアメリカ人集団の「健康的な高齢化」に関連する要因

Nature Medicine 29, 9 doi: 10.1038/s41591-023-02495-1

ラテンアメリカ人集団が示す社会人口学的、民族的、文化的な多様性のパターンは、健康的な老化についての現在の普遍的モデルを覆す可能性がある。ラテンアメリカおよびカリブ海(LAC)諸国の人々の老化に影響し得るリスク要因がどのような組み合わせであるかは不明である。年齢や性別といった標準的な要因が老化に重要な地域と比較した場合、LAC諸国では、その大きい格差に関連する要因や各国の違いによる要因が老化のリスク要因に影響する可能性がある。我々は、社会経済的な発展レベルが異なるLAC諸国において、健康の社会的決定要因(SDH)、生活習慣の要因、心血管代謝要因、メンタルヘルスの症状、および人口動態(年齢、性別)が、健康的な老化(認知能力および機能的能力)に及ぼす複合的影響を、機械学習モデルを用いて横断的および縦断的に調べた(参加者n = 4万4394)。SDH(β > 0.3)、メンタルヘルス(β > 0.6)、心血管代謝リスク(β > 0.22)など、社会格差および健康格差に関連するリスク要因が健康的な老化に及ぼす影響は、年齢や性別よりも有意に大きかった(影響を及ぼさない、または影響がより小さい場合:β < 0.2)。LACでは、このような不均一なパターンが、高所得国と比較して低・中所得国で顕著であり(横断的比較)、また上位中所得国のLACの中では、非LACの上位中所得国である中国と比較して、コスタリカにおいて顕著であった(縦断的比較)。これらの格差に関連する地域特有のパターンは、LAC諸国における「健康的な高齢化」の国家的なリスク評価や、地域に合わせた公衆衛生介入に役立つだろう。

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