Review Article 抗菌ペプチドの設計:形態は機能に従う 2012年1月1日 Nature Reviews Drug Discovery 11, 1 doi: 10.1038/nrd3591 多剤耐性菌は公衆衛生上の深刻な問題となっている。従来の抗生物質は、耐性発現のため、効果が低下しており、新しい抗菌戦略の発見が急務となっている。宿主防衛ペプチドや抗菌ペプチドとして知られる天然の抗菌剤は、細菌から宿主の器官を守る。しかし、その抗菌活性は、強力でないことが多い。このような天然の抗菌剤に直接手を加え、その抗菌作用を最適にすることによって得た改良型のペプチドは、現在臨床試験中である。本稿では、最新のコンピューター技術を用い、アミノ酸配列とペプチド構造に関連する問題を解決する設計方法について述べる。また、この設計方法は、費用効果が高く、広域スペクトルを有する次世代の抗菌剤を作り出していることについても述べる。 Full text PDF 目次へ戻る