Review Article

疾患において小胞体ストレス応答(UPR)を標的とする

Nature Reviews Drug Discovery 12, 9 doi: 10.1038/nrd3976

小胞体(ER)に蓄積した折りたたみが異常なタンパク質が引き起こすストレスは、分化した分泌系細胞の特徴であり、がん、糖尿病、自己免疫症状、肝疾患、肥満、神経変性疾患などといった多くの疾患で観察される。ERストレスに対する細胞適応は、UPRの活性化によって獲得される。UPRは、ERのさまざまな生理機能を調節する統合されたシグナル伝達経路である。折りたたみが異常なタンパク質の蓄積に対し、このような適応メカニズムによって十分な制御ができない場合、細胞はアポトーシスを起こす。本論文では、疾患におけるERストレスレベルを制御する、新しい化合物のデザインと治療戦略について、最新の進展状況を述べる。

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