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EPH受容体とそのリガンドを治療標的とする

Nature Reviews Drug Discovery 13, 1 doi: 10.1038/nrd4175

EPH受容体(EPH)-エフリン・シグナル伝達の重要な役割が、さまざまな慢性疾患や再生関連の疾患(regenerative disease)において認識されるようになっている。EPHとエフリンの複雑な役割については、特に腫瘍の増殖・プログレッションおよび神経の損傷と再生に関して広く研究が行われてきた。このような研究により、EPHとエフリンを治療標的とする戦略は大きな進展がみられ、いくつかの抗がん剤は既に臨床試験が行われている。非悪性疾患においても有望な進展がみられ、臨床開発を促進するような前臨床データも得られている。本論文では、薬物開発が急速に進むこの分野について検討し、その課題と限界について述べる。

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