Analysis
創薬におけるリガンド効率メトリクスの役割
Nature Reviews Drug Discovery 13, 2 doi: 10.1038/nrd4163
リガンド(結合)効率メトリクス(ligand or binding efficiency metrics)によって、低分子断片やヒット化合物、リード化合物の選択と最適化に大きな進展が見られている。このメトリクスは、薬剤標的に対する結合親和性を測定することを目的として、分子特定を定量化するというものである。最近上市された経口薬についての後ろ向き解析では、これら経口薬の多くは、標的に対して非常に最適化されたリガンド効率値を持つことが示されている。現在の医薬品化学研究では評価すべき性質が膨大になるという現象が見られるが、この現象は、分子量と親油性の両方に基づいてリガンド効率メトリクスを最適化することで、特異的な標的を探すという意味では改善でき、医薬品候補の質を向上できる可能性がある。