Review Article 薬剤標的としてのREV-ERBおよびROR核内受容体 2014年3月1日 Nature Reviews Drug Discovery 13, 3 doi: 10.1038/nrd4100 核内受容体REV-ERB(REV-ERBαとREV-ERBβからなる)およびROR(RORαとRORβとRORγからなる)は、概日リズムだけでなく代謝、発生および免疫の調節を含めたさまざまな生理学的プロセスに関与している。これらの核内受容体は、以前は明らかではなかった内在性リガンドが最近になって同定され、これによって合成リガンドの開発が活発になり、このような核内受容体を糖尿病、アテローム性動脈硬化、自己免疫およびがんなどの疾患の治療標的とすることの可能性が開かれた。最新の薬理学的な研究から、RORおよびREV-ERB核内受容体は薬剤開発につながる標的であり、また、これらの受容体を標的とするリガンドがさまざまな疾患の治療に有用な可能性が示されており、本稿ではこの最新の進歩に焦点を当てて解説する。 Full text PDF 目次へ戻る