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インターロイキン-21:治療効果を秘める両刃の剣

Nature Reviews Drug Discovery 13, 5 doi: 10.1038/nrd4296

インターロイキン21は、リンパ系細胞と骨髄性細胞の分化および機能に影響を及ぼす、広範で多面的な作用を持つサイトカインである。IL-21は、2000年に発見されて以来、その生物学的作用やIL-21が介在する細胞性応答を制御する分子メカニズムについて非常に多くのことが明らかになった。IL-21は、自然免疫応答および適応免疫応答の両方を調節し、抗腫瘍応答や抗ウイルス応答で重要な役割を果たすだけでなく、自己免疫疾患や炎症性疾患の発症を促す炎症性応答にも大きな影響を及ぼしている。さまざまな種類の疾患モデル動物で、IL-21の作用を増強あるいは阻害することで治療効果が得られることが、多くの研究から明らかにされており、数々の臨床試験も行われている。現在、それぞれの特異的免疫応答もしくは病理学的な状況の中で、IL-21の作用を特異的に調節する方法について理解するための取り組みが行われている。本稿では、IL-21の基本的な生物機能について述べると同時に、この情報がどのように治療に活用されてきたか、そして、今後どのように活用できるのかについて述べる。

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