Review Article

炎症を標的とする2型糖尿病の治療:始めるべき時がきた

Nature Reviews Drug Discovery 13, 6 doi: 10.1038/nrd4275

2型糖尿病、そしてこれに関連する合併症の発症に炎症が果たす役割は、今では十分に明らかになっている。リウマチ性関節炎、痛風、乾癬、クローン病などの、炎症の過程によって起こるさまざまな症状もまた糖尿病と関連があり、現在までに、こうした症状に対する治療薬として多くの抗炎症薬が認可、または開発の後期段階にある。本稿では、糖尿病患者に対し、こうした抗炎症薬を用いて治療することの根拠、そして抗炎症薬の使用により期待できることについて述べる。今後の免疫調節療法は、特定の疾患を対象としないかもしれないが、メタボリックシンドロームに関連するさまざまな症状を引き起こす機能不全を起こしている経路に対し作用する可能性がある。

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