Perspective アストラゼネカ社の創薬パイプラインの運命から学んだ教訓:5次元の枠組み 2014年6月1日 Nature Reviews Drug Discovery 13, 6 doi: 10.1038/nrd4309 過去60年間、医薬品の研究開発(R & D)の効率を向上させると思われる科学的、技術的、経営的要素の多くが著しく発展した。しかし、1950年以降、R & Dに費やされる資金、10億アメリカドルにつき、新しく認可される医薬品の数は、ほぼ9年ごとに半減し、インフレ率調整後の数値とすると80倍ほど低下している。このため、R & Dの落ち込みを解決するための策が数多く提案されてきた。ところが、今のところ、その解決策は大きな影響を与えてないようにみえる。開発資金は増加しているにもかかわらず、新薬の数という面で、その成果は落ち込んでいるため、根本的な問題が正しく分析されているかどうかを問う必要があるだろう。本稿では、主な問題を4つ取り上げ、それぞれの問題に、「ビートルズを超える楽曲」問題、「慎重な監査機関」問題、「資金投入」傾向、「むやみな研究」偏重と名付けた。我々は、R & D効率の落ち込みの原因をより総合的に分析することを目的としている。 Full text PDF 目次へ戻る