Perspective

開発途上国の感染症に対する創薬におけるヒット・リード化合物の判定基準

Nature Reviews Drug Discovery 14, 11 doi: 10.1038/nrd4683

開発途上国の人々の感染症負荷を減らすには、協調的な創薬活動の持続が求められる。そうしたプロジェクトの化学的出発点の質は臨床的成功の可能性を高める上で非常に重要な要因なため、ヒット化合物とリード化合物の開発続行に関する明確な判定基準を定めることが大事である。公益社団法人グローバルヘルス技術振興(GHIT)基金は、このことを念頭に、「抗マラリア薬ベンチャー(MMV)」、「顧みられない病気のための新薬開発イニシアティブ(DNDi)」、「結核治療薬開発のための世界同盟(TBアライアンス)」の専門家とビル&メリンダ・ゲイツ財団の代表者との会合を開き、マラリアと結核、内臓リーシュマニア症、シャーガス病のそれぞれに特異的なヒット化合物とリード化合物の判定基準を定めた。本論文では、この会合で合意された判定基準の内容を明らかにし、その理論的根拠を論じる。

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