Review Article
ゲノミクスの時代における、創薬につながる天然物の再興
Nature Reviews Drug Discovery 14, 2 doi: 10.1038/nrd4510
一部は、天然物を、分子標的に対してハイスループットスクリーニングすることの技術的な障壁にある。今回、我々は、こうした障壁を減少させた最近の技術的進歩を利用した、種々の天然物スクリーニング戦略を概説する。また、旧来の天然物研究手法を増強したゲノム解析法ならびにメタボローム解析法の使用について評価し、さらに、抗微生物薬の創薬につながった天然物あるいはタンパク質–タンパク質相互作用の阻害剤として作用する天然物の最近の例に注目する。機能解析および表現型スクリーニングに対する評価の高まりは、創薬につながる天然物に対する関心の復活に、さらに寄与する可能性がある。