Review Article
学術研究機関での前臨床創薬のリスクを軽減する
Nature Reviews Drug Discovery 14, 4 doi: 10.1038/nrd4578
近年、学術研究機関の創薬施設数が著しく増加しており、アカデミアでの、研究者の自由な発想に基づく研究(curiosity-driven research)風土と、企業で用いられている厳格な前臨床創薬の実施基準とを融合させる新しい機会が生み出されている。こうした機会の可能性を十分に認識するためには、学術研究者が前臨床創薬に固有なリスクを理解すること、そして、橋渡し研究プログラムが各研究機関レベルで効果的に構成され支援されることが重要である。本総説では、学術研究機関の創薬施設での前臨床創薬のいくつかの主要な側面(組織化、標的の選択、アッセイのデザイン、医薬品化学、前臨床薬理学など)におけるリスクを軽減するための戦略を述べる。