Review Article

マラリア治療薬:楽観的状況なのか?

Nature Reviews Drug Discovery 14, 6 doi: 10.1038/nrd4573

科学は過去20年間でかなり進歩したにもかかわらず、マラリアは依然として毎年何十万人もの死者をもたらす世界的な負荷となっている。アルテミシニンを基盤とした治療に対してますます増大する耐性を克服する、マラリアに罹患しやすい集団を治療する、媒介蚊への伝播を阻止することで原虫の生活環を遮断する、感染を予防する、肝臓内で一時的に休眠体として潜むマラリア原虫種を標的とするといった、安価で安全な新薬が必要とされている。本総説では、抗マラリア薬の創薬パイプラインが過去10年間でどのように変遷したかについて、さまざまな標的化合物や製品概要によって分類して論じ、進歩および不備を評価し、さらに優先課題について述べる。

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