薬物代謝を予測する：実験的か計算的か、もしくは両者の統合か？

薬物代謝は、元の薬物とは大きく異なる物理化学的性質や薬理学的性質を持った代謝物を生み出すことがあるため、薬物の安全性と有効性の両方に重要な意味を持つ。新薬候補の代謝的特性による、臨床試験段階での費用の掛かる消耗のリスクを減らすために、in vitro、in silicoおよびin vivoでの薬物代謝を予測するための、効率的かつ信頼できる方法が必要である。この展望では、薬物代謝を調べるための最先端の実験的および計算的手法の概要を示す。我々は、こうした方法の適用範囲と限界を明らかにし、薬物代謝の測定と予測を組み合わせることで得られる種々の相乗作用を取り入れるための戦略を示す。