Review Article

創薬と新薬開発のための単一細胞解析ツール

Nature Reviews Drug Discovery 15, 3 doi: 10.1038/nrd.2015.16

健康な組織と病変組織の遺伝的、機能的あるいは組成的不均一性は、創薬と新薬開発における重大な課題となっている。こうした不均一性は、正確な疾患モデルの設計の妨げとなり、バイオマーカー濃度と特定の治療法に対する患者の応答の解釈を混乱させることがあるのだ。ほぼすべての組織がこうした複雑な性質を有しているため、単一細胞のゲノム解析、トランスクリプトーム解析、多重プロテオーム解析に用いるツールの開発意欲が高まっている。本論文では、こうしたツールを概説し、その長所と欠点を評価する。また、創薬と新薬開発、特に腫瘍学分野の創薬と新薬開発における単一細胞解析ツールの新たな適用法を論じる。

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