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ケミカルスペースの詳細なサンプリングを可能にするDNAコード化化学
Nature Reviews Drug Discovery 16, 2 doi: 10.1038/nrd.2016.213
創薬におけるヒットの発見とリードの生成のためにDNAコード化化学ライブラリー技術が採用されることが多くなってきている。DNAコード化化学を用いると、従来のハイスループットスクリーニングで達成可能なレベルを4桁から5桁上回る詳細なケミカルスペースの探索ができる。この技術を運用するには、水性合成生物学、ビルディングブロックの捕捉、オリゴヌクレオチド結合、大規模な生物学的分子変換、選択方法、PCR、塩基配列解読、配列データ解析、大きなケミカルスペースの解析など一連の能力を充実させる必要がある。本総説では、DNAコード化化学の発展と応用を概観し、この技術の利用に関わる課題と今後の方向性を明確に示す。