Review Article

生物製剤の非侵襲的送達戦略

Nature Reviews Drug Discovery 18, 1 doi: 10.1038/nrd.2018.183

生物製剤は現在、利用可能な医療において重要な要素を構成している。臨床的・商業的に成功しているため、生物製剤は急速に成長しているクラスであり、主要な治療法となっている。成功を収めた生物製剤の大部分はペプチド骨格を有する薬剤で、小さなペプチドからモノクローナル抗体(~500アミノ酸残基;150 kDa)までさまざまだが、ヌクレオチドを利用した治療薬やウイルス遺伝子治療などの新しい生物治療手法が、臨床での広範な使用に向けて急速に成熟している。医薬品全体においてペプチドやタンパク質が増加していることを考慮すると、研究開発の大きな関心は、生物製剤の全身送達のための低侵襲的あるいは非侵襲的投与経路(皮下、経皮、経口、吸入、経鼻、口腔内経路など)を開発することにある。本総説では、ペプチド、タンパク質などの生物製剤のそうした送達の現状、最新情報および将来の展望について概説する。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度