Review Article

抗菌宿主防御ペプチド:その機能および臨床的可能性

Nature Reviews Drug Discovery 19, 5 doi: 10.1038/s41573-019-0058-8

宿主防御ペプチド(CHDP;別名、抗菌ペプチド)は、天然に存在するペプチドであり、その直接的な殺菌特性および/または宿主の免疫応答に影響を及ぼすことによって、感染と闘うことができる。感染を制御するだけでなく有害な炎症を消散させるというCHDPの独特の能力により、CHDPの特性を利用して、感染症、慢性炎症疾患、創傷治癒のための新しい治療法を開発することに関心が集まっている。これまでに、さまざまな戦略を用いて、毒性の少ない合成最適化ペプチドが設計されてきた。本総説では、CHDPの機能の範囲の理解における進展と、CHDPに基づいた治療法の新たな臨床応用の可能性に焦点を合わせる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度