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血栓症の治療戦略:新しい標的分子とアプローチ

Nature Reviews Drug Discovery 19, 5 doi: 10.1038/s41573-020-0061-0

血栓症の予防と治療の中心は、抗血小板薬と抗凝固薬である。抗血栓療法には数々の進歩が見られるが、根本的な課題な1つが出血という副作用である。止血と血栓症の機構の解明が進み、出血を減らす可能性のある血栓症治療薬の新規標的分子(血小板上の糖タンパク質VIと凝固系の第XIa因子など)が明らかになった。これらの新規化合物の有効性と安全性は、現在、第III相試験で評価が行われている。本総説では、止血と血栓症を概説し、抗血栓薬の現状を詳述し、高リスク患者における血栓塞栓性イベントの予防に関する課題に取り組み、抗血栓療法と出血リスクの間の強固な関連を壊すと考えられる新興治療戦略について述べる。

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