Letter 口蓋形成およびPDGFR‐αからのシグナル伝達におけるPDGF‐C特異的な必要性 2004年10月1日 Nature Genetics 36, 10 doi: 10.1038/ng1415 PDGF‐Cは血小板由来増殖因子 (PDGF)ファミリーの1つで、PDGF受容体 (PDGFR)ααおよびαβ二量体を介してシグナルを伝達する。今回我々は、Pdgfc-/-マウスが、二次口蓋の完全な裂溝に関連した哺乳および呼吸の困難により周産期に死亡することを示す。この表現型はPdgfra-/-胚のものほど重症ではなかった。Pdgfc-/-Pdgfa-/-胚は、顔面裂、表皮下の水疱形成、腎皮質間充織の欠乏、二分脊椎、骨格および血管の異常を示す。したがって、両方のリガンド機能の完全な欠損は、PDGFR‐α機能の欠損と同じ表現型であった。このことは、PDGF‐AとPDGF‐Cの両方が、頭蓋顔面構造とその神経管および中胚葉性器官の発生を制御するために、PDGFR‐αを介してシグナルを伝達することを示唆している。また、我々の結果は、PDGF‐Cのシグナル伝達が、口蓋形成において、以前に関与するとされた経路とは異なった独立した新経路であることも示している。 Full text PDF 目次へ戻る