Technical Report 酵素的技術によるcDNAからRNAiライブラリーの作成 2004年2月1日 Nature Genetics 36, 2 doi: 10.1038/ng1290 短い干渉RNA(siRNA)または短いヘアピンRNA(shRNA)によって誘導されるRNA干渉(RNAi)は、哺乳類の遺伝学における重要な研究手法である。我々はここに、RNAiライブラリーの酵素的生産技術(EPRIL)について報告する。この方法により、cDNAは一連の酵素処理を経て、たくさんの異なったshRNAを発現させるRNA干渉ライブラリーに変換できる。我々はEPRILを1種類からなるcDNAに適用し、いろいろなRNA干渉効率をもつRNA干渉ライブラリーを作成した。高速大量スクリーニングによって、このライブラリーの中から最もよいshRNAを迅速に同定することができた。本論文ではまた、チミジンキナーゼ遺伝子を用いて、効果的にshRNAを得ることのできる新しい選択的手法についても報告する。さらに、EPRILによりcDNAライブラリーからRNA干渉ライブラリーを作成できることを示すことによって、今後、全ゲノム規模での遺伝子の形質スクリーニングを行うための基盤を提供する。 Full text PDF 目次へ戻る