Letter 活性化B細胞因子1によるリンホトキシンαの対立遺伝子特異的な抑制 2004年4月1日 Nature Genetics 36, 4 doi: 10.1038/ng1331 リンホトキシンαをコードしているヒトLTA遺伝子座における遺伝的多様性は、心筋梗塞や喘息その他の疾患に対する感受性と関係がある。LTA遺伝子座の詳細なハプロタイプ分析によって我々は、ヒトB細胞におけるLTAタンパク質産生の指標として、LTA+80の部位にある一塩基多型(SNP)を同定した。我々は、LTA+80A対立遺伝子が存在する場合においてのみ、活性化B細胞因子1(ABF-1)がin vitroでこのLTA+80の部位に結合してレポーター遺伝子の発現を抑制することを見出した。我々はまた、ハプロタイプ特異的なクロマチン免疫沈降を用いて、ABF-1がin vivoにおいて、タンパク質産生力の低い対立遺伝子に選択的に結合することを確認した。これらの発見はLTA遺伝子の発現が、転写抑制因子ABF-1の対立遺伝子特異的な結合によって、どのように遺伝的に制御されているかについての、分子レベルのモデルを与えるものである。 Full text PDF 目次へ戻る