Letter 乳癌におけるゲノム不安定性のin situ解析 2004年9月4日 Nature Genetics 36, 9 doi: 10.1038/ng1409 テロメアクライシスからの移行と考えられるものは、ほとんどの乳癌の進行において重要な出来事である。本研究の目的は、この出来事が、組織学的に規定された乳癌の進行のどの段階で生じるのかを明らかにすることである。この目的のために我々は、正常腺管上皮、一般的な腺管過形成、非浸潤性乳管癌、浸潤癌において、テロメアクライシスに関連するゲノムの不安定性(蛍光in situハイブリダイゼーションにより)やその他の特性を評価した。我々は、これらの特性を、ZNF217によりテロメアクライシスから移行し、不死化したヒト乳腺上皮培養細胞においても測定することで、このプロセスをin vitroでモデル化した。まとめると、我々の得た結果は、乳癌におけるテロメアクライシスからの移行と不死化は、一般的腺管過形成から非浸潤性乳管癌に至る過程で生じるということを示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る