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マウスにおける非対合減数分裂期染色体のサイレンシング

Nature Genetics 37, 1 doi: 10.1038/ng1484

アカパンカビNeurosporaにおいては、減数分裂に際して対合が起こらない相同DNAは、両方ともサイレンシング(発現抑制)状態にあり、相同DNAすべてのサイレンシングが引き起こされる。この非対合DNAによる減数分裂期サイレンシング(meiotic silencing by unpaired DNA;MSUD)と呼ばれる過程は、宿主ゲノムを転位因子の侵入から守ると考えられている。本論文では、対合しない染色体領域のサイレンシングが、マウスにおいて雌雄の各減数分裂期にも起こることを示す。癌抑制タンパク質BRCA1はこのサイレンシングに関与しており、正常な雄の減数分裂におけるX染色体およびY染色体の減数分裂期サイレンシングにおける役割とよく似ている。これらの発見は、対合ミスと哺乳類における不妊との関係の解釈に影響を与え、Brca1の生理機能に対する理解を広げるものである。

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