1. Nature Japan
  2. Nature Genetics
  3. v37 n1
  4. EGFRシグナル伝達はNotchの転写の最終産物に拮抗するGroucho依存的な抑制作用を弱める
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EGFRシグナル伝達はNotchの転写の最終産物に拮抗するGroucho依存的な抑制作用を弱める

Nature Genetics 37, 1 doi: 10.1038/ng1486

シグナル伝達経路間のクロストークは、複雑で多様な転写ネットワークを生みだすために重要である。根本的な機構は不明なところが多いが、特にEGF受容体（EGFR）とNotch経路の間の拮抗作用はよく実証されている。包括的なコリプレッサーGroucho（Gro）とそのトランスデューシン様Enhancer-of-split（TLE）の哺乳類ホモログは、Notch、Wnt（Wg）およびTGF-β（Dpp）のシグナル伝達カスケードのエフェクターを含む無数のリプレッサーによる抑制を仲介する。groとEGFR経路の構成要素との間には遺伝的相互作用があることを考慮し、我々は、Groがこの経路と他の経路の分岐点にあるか否かについて調査した。本論文では、MAPK活性化に応答してGroがリン酸化されることによりそのリプレッサー能力が弱められ、NotchカスケードのエフェクターであるEnhancer-of-splitタンパク質によるGro依存的な転写サイレンシングが弱まることを示す。したがって、Groはシグナル伝達経路間の新しい合流点であり、EGFRシグナル伝達がNotchおよび、他の潜在的なGro依存的経路による転写がもたらす最終産物に拮抗できるようにしている。
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