Research Highlights 転写コアクチベータEYA4における変異は拡張型心筋症および感音難聴を引き起こす 2005年4月1日 Nature Genetics 37, 4 doi: 10.1038/ng1527 我々は、感音難聴(SNHL)が先行する拡張型心筋症および心不全の原因となる変異をヒトにおいて同定した。構造タンパク質に影響を与え、拡張型心筋症を引き起こすこれまでに報告された変異とは異なり、この変異はヒトの転写コアクチベータ遺伝子EYA4の4846 bpを欠失する。心機能における eya4の役割を明らかにするために、我々はゼブラフィッシュ胚にアンチセンスモルフィリノオリゴヌクレオチドを注入して検討した。eya4転写レベルの減弱により、心不全の形態学的および血行動態的な特徴が引き起こされた。これまでに報告された変異したEYA4対立遺伝子が、なぜ心臓疾患なしにSNHLを引き起こすのかを決定するために、我々は変異Eya4ペプチドの生化学的相互作用を調べた。SNHLと関連するEya4ペプチドは、野生型Eya4と結合し、Sixタンパク質と会合したが、拡張型心筋症およびSNHLに関連する193アミノ酸の短縮型Eya4ペプチドはそのいずれとも相互作用しなかった。これらのデータは、正常の心機能におけるEya4-Sixが仲介する転写調節の認識されていなかった重要な役割を明らかにするものである。 Full text PDF 目次へ戻る