Letter マイクロRNAの標的予測の組み合わせ 2005年5月1日 Nature Genetics 37, 5 doi: 10.1038/ng1536 マイクロRNAは小さな、タンパク質をコードしないRNAで、動物において標的遺伝子の3'非翻訳領域と一部相補的である部分を認識して結合し、機序はわかっていないが標的転写産物のタンパク質産生を調節する。異なった組み合わせのマイクロRNAが、異なった細胞で発現されており、細胞特異的な標的遺伝子を協調的に調節している可能性がある。我々はここに、PicTarという、マイクロRNAの共通標的を同定するコンピュータ手法を示す。8つの脊椎動物のゲノムワイドのアライメントを用いた統計的な考査と、PicTarがすでに報告されているマイクロRNAの標的を特異的に見いだす能力と、7つの予測された標的の実験結果から、PicTarは1つのマイクロRNAおよびマイクロRNAの組み合わせを非常に正確に予測できることを示唆している。我々は脊椎動物のマイクロRNA標的は、平均しておのおの約200の転写産物であることを発見した。さらに、我々の結果はマイクロRNAによって広範な調和した調節が行われていることを示唆している。特に、我々は実験的にmiR-375、miR-124、let-7bによって共同してMtpnが調節されていることを検証し、哺乳類においてマイクロRNAが協調的に調節している証拠を提示する。 Full text PDF 目次へ戻る