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マウスのKlraと主要組織適合性複合体クラス・遺伝子座の間のエピスタシスは、ナチュラルキラー細胞の仲介によるサイトメガロウイルス感染に対する自然抵抗性の新たな機構に関係する

Nature Genetics 37, 6 doi: 10.1038/ng1564

マウスのサイトメガロウイルス(MCMV)の感染実験は、感染に対する自然抵抗性を決定する宿主・病原体の複雑な相互作用の機構を明らかにするために利用されている。MCMV抵抗性であるMA/My(H2k)マウスと、MCMV感受性のBALB/c(H2d)およびBALB.K(H2k)マウスのF2についての連鎖解析から、6番染色体のKlraLy49とも呼ばれる)クラスター構成遺伝子の1つと、17番染色体の主要組織適合性複合体(H2)遺伝子座に存在する遺伝子の1つによってコードされる対立遺伝子との組み合わせだけが、ウイルス抵抗性と関連することが示された。我々は、ナチュラルキラー細胞活性化受容体Ly49Pが、H2kハプロタイプの存在に依存して、MCMV感染細胞を特異的に認識することを見いだした。この結合はH-2Dkに対する抗体によって阻害されたが、H-2Kkに対する抗体では阻害されなかった。こうした結果は、ナチュラルキラー細胞のMCMV抵抗性に関与する新しい作用機序を示唆しており、この機序はMCMV感染細胞におけるLy49P受容体と主要組織適合性複合体クラス・分子であるH-2Dkの機能的相互作用に依存するものである。

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