Letter RNA依存性DNAメチル化に必須の、変わったRNAポリメラーゼサブユニット 2005年7月1日 Nature Genetics 37, 7 doi: 10.1038/ng1580 RNA依存性DNAメチル化は、核における、RNA干渉によって調節されるいくつかの経路の1つで、植物やヒト細胞でその存在が証明されている。RNA依存性DNAメチル化に必要とされる、DNAメチル基転移酵素、ヒストン修飾酵素、RNA干渉タンパク質の同定は進展しているにもかかわらず、その機構は完全には明らかになっていない。我々は、シロイヌナズナArabidopsis thalianaの系を用いて、RNA依存性DNAメチル化や導入遺伝子プロモーターのサイレンシングが欠損している突然変異体のスクリーニングをおこない、3つのdrd相補性群を同定した。DRD1はRNA依存性de novoメチル化に必要なSNF2様タンパク質である。我々は本論文で、DRD2とDRD3がそれぞれ、植物だけにみられる、第4のDNA依存性RNAポリメラーゼ(ポリメラーゼ?)を構成する、2番目に大きいサブユニットと最も大きいサブユニットに相当することを報告する。DRD3は、転写後遺伝子サイレンシング欠損突然変異体のスクリーニングで既に同定されている、NRPD1aまたはSDE4の多機能ホモログである。この3つのdrd突然変異体すべてでみられるDNAメチル化パターンがまったく同じであることから、DRDタンパク質が協調してRNA依存性de novoメチル化の基質を生成していることが示唆される。 Full text PDF 目次へ戻る