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減数分裂の進行および非交換染色体の分離におけるMAD1MAD2およびMAD3の役割

Nature Genetics 37, 7 doi: 10.1038/ng1588

減数分裂の染色体分離における誤りは自然流産と先天異常の主要な原因である。ヒトにおいては、減数分裂で、交差(あるいは交換)を経ない染色体は、交換が起きた染色体よりもはるかに分離異常という誤りを起こす可能性が高い。我々は、非交換染色体が分配される機構を調べるために酵母モデルを使用し、スピンドルチェックポイント遺伝子のMAD1MAD2およびMAD3に異なった役割があることを明らかにした。また、減数分裂におけるMAD3の新しい役割も見いだした。すなわち、MAD3は交換染色体の分離に重要ではないが、非交換染色体の分離には不可欠なのである。Mad3pのこの機能は、ヒトのBubR1によっても果たすことができた。MAD1MAD2は非交換染色体に応答して中期遅延を介する監査機構で働くのに対し、MAD3はあらゆる減数分裂において前期遅延を介して減数分裂の重要な計時装置として機能する。これらの所見は、ヒトにおける減数分裂での分離異常の基礎に関する有望なモデルを示唆するものである。

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