Brief Communication 自家不和合性を担う対立遺伝子間の優劣性はDNAメチル化により制御される 2006年3月1日 Nature Genetics 38, 3 doi: 10.1038/ng1734 アブラナ科の植物において、花粉側のS(自家不和合性)決定遺伝子SP11は葯タペータムにおいて胞子体的に発現され、花粉の自家不和合性の表現型はその保有する2つのSハプロタイプ間の優劣性によって決定される。我々は今回、SP11の劣性対立遺伝子の5´プロモーター配列が、その転写の開始前にタペータムにおいて特異的にメチル化されることを報告する。これらの結果は、組織特異的な、対立遺伝子の片方に対する新規(de novo)DNAメチル化が、アブラナ科植物における自家不和合性の表現型を決める優劣性の決定に関与していることを示唆するものである。 Full text PDF 目次へ戻る