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マイクロRNA:トウモロコシのtasselseed4マイクロRNAはTasselseed6/indeterminate spikelet1を標的とすることによって性決定および分裂組織の細胞運命を制御している

Nature Genetics 39, 12 doi: 10.1038/ng.2007.20

トウモロコシ(Zea mays)の性決定は、雄穂の雌蕊葉(心皮)発達および雌穂の雄蕊発達を停止させることによって行われる。Tasselseed6Ts6)およびtasselseed4ts4)が変異したときに雄穂で心皮が発達するようになると同時に分裂組織の分岐が亢進することは、性決定と分裂組織の運命の獲得とが1つの経路を共有していることのあらわれである。本研究では、ts4がマイクロRNAmir172をコードし、APETALA2の花ホメオティック転写因子を標的としていることを明らかにした。小穂分裂組織の決定性に必要なAPETALA2遺伝子の1つであるindeterminate spikelet1ids1)がts4の主要な標的であることは、3点の証拠によって示唆される。1点目は、ids1の欠損によってts4の性決定および分岐障害が抑制されることである。2点目は、Ts6変異株がts4を表型模写し、ids1のマイクロRNA結合部位に変異を有していることである。3点目は、IDS1タンパク質の発現が野生型と比較してts4変異株で広汎となっていることである。今回の結果は、花ホメオティック経路を下方制御して花の生長を抑制することによってトウモロコシが性同一性を獲得していることを裏づけている。

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