Brief Communication アルツハイマー病:シスタチンCによって脳のβアミロイドーシスは調節を受ける 2007年12月1日 Nature Genetics 39, 12 doi: 10.1038/ng.2007.23 シスタチンCをコードしているCST3のThr25変異によって、シスタチンCの分泌低下が引き起こされ、アルツハイマー病に対して感受性となる。本論文では、APPトランスジェニックマウスの脳においてヒトのシスタチンCを過剰発現すると、脳でのアミロイドβの沈着が減少すること、そして、シスタチンCがアミロイドβに結合し、その結果、アミロイド線維の形成が妨げられることを示す。本研究成果は、シスタチンC濃度によって脳におけるアミロイドーシスの発生リスクが変化することを示唆しており、シスタチン濃度による遺伝的リスクの評価および治療的介入を行える可能性が出てきた。 Full text PDF 目次へ戻る