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QTLとニコチン耐性:ショウジョウバエのニコチン耐性に関わる量的形質転写産物

Nature Genetics 39, 2 doi: 10.1038/ng1944

ほとんどの遺伝的関連解析は、複雑な形質と相関のある塩基の多型を見つけることを意図しておこなわれているが、転写産物の量もまた、病気や形質と関連していると考えられる。我々は、ニコチン耐性の多様性を説明しうるような、雌ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)成虫の頭部の量的形質転写産物を網羅的に探索した。最も強い関連を示したものはornithine aminotransferase(オルニチンアミノ基転移酵素)転写産物で、薬剤に対する量的な反応に対して、解毒と神経伝達物質の生合成が関与していることが示唆された。続いて遺伝的な解析と代謝プロファイリングによって、オルニチンとGABAの量が慢性的なニコチン曝露に対する生存時間に複雑に影響を与えていることが確認された。ノースカロナイナとカリフォルニアの集団間の違いは、耐性の機序が環境曝露に対する進化的反応であることを示唆している。

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