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繊毛タンパク質:繊毛タンパク質レベルシリン(lebercilin)をコードしているLCA5の突然変異はレーバー先天性黒内障の原因となる
Nature Genetics 39, 7 doi: 10.1038/ng2066
レーバー先天性黒内障(LCA)は、出生時もしくは出生後数カ月以内に失明や重篤な視覚障害を引き起こす。本論文では、ホモ接合性マッピングを用いて、染色体6q14上に存在するLCA5がこの疾患に関連することを明らかにする。LCA5は、これまで知られていなかった新たな繊毛タンパク質レベルシリン(lebercilin)をコードする。我々は、LCAに罹患した5つの家系においてホモ接合性のナンセンス突然変異およびフレームシフト突然変異が生じていることを見つけた。6番目の家系では、LCA5の転写産物が完全に欠落していた。患者の表現型は眼に限定されるものの、LCA5は発生の全過程にわたって発現している。レベルシリンは、光受容体の連結繊毛や、培養哺乳動物細胞の微小管、中心小体、一次繊毛に局在する。我々はTandem Affinity Purification(TAP、タンデムアフィニティ精製)法によって、レベルシリンと中心体および繊毛の機能とを結びつける24のタンパク質を同定した。このインタラクトーム(タンパク質相互作用群)に属するものは、LCAなどの繊毛異常による疾患の原因遺伝子候補ということになる。本結果は、LCAの病態の分子機序において、繊毛が担う過程の欠落が果たしている新たな役割を強調するものである。