Article クローン病:全ゲノム関連解析によってクローン病の30以上の感受性遺伝子座が明らかになる 2008年8月1日 Nature Genetics 40, 8 doi: 10.1038/ng.175 クローン病のリスク因子のいくつかが最近の全ゲノム関連解析で同定されている。本研究では、遺伝子のさらなる発見を進めるために、クローン病に関する3つの研究データを統合し(合計3,230の症例と4,829の対照例)、また、それとは独立した3,664の症例とその集団あるいは家系にもとづく対照例の混合において追試を行った。その結果、これまでに報告された11の遺伝子座における強い関連が確認され、また、STAT3、JAK2、ICOSLG、CDKAL1およびITLN1を含む領域をはじめとして、さらに21の遺伝子座にゲノム規模の有意な関連の証拠が得られた。この疾患の基盤に関する分子レベルでの解明を進めることが、情報にもとづいた治療の開発につながると期待される。 Full text PDF 目次へ戻る