Brief Communication ゴルジ体:新たに同定されたゴルジ体タンパク質をコードしているFAM134Bの変異は、重篤な感覚・自律神経性ニューロパチーを引き起こす 2009年11月1日 Nature Genetics 41, 11 doi: 10.1038/ng.464 遺伝性感覚・自律神経性ニューロパチーII型(HSANII)は、痛覚が損なわれたり、自律神経の機能不全が起こったりするため、重度の障害を引き起こす。本論文では、新しく同定されたシス(cis)ゴルジ体タンパク質をコードしているFAM134Bの機能喪失型突然変異が、HSANIIを引き起こすことを示す。Fam134bのノックダウンによって、シスゴルジ区画の構造変化が生じ、(脊髄)後根神経節に存在する一部の一次ニューロンでアポトーシスが誘導された。このことは、FAM134Bが、痛覚・自律神経の神経節ニューロンの長期生存にきわめて重要であることを意味している。 Full text PDF 目次へ戻る