Brief Communication メチル化:ヒトがんにおけるヒストンH3K27脱メチル化酵素遺伝子UTXの体細胞変異 2009年5月14日 Nature Genetics 41, 5 doi: 10.1038/ng.349 体細胞に起きるエピジェネティックな変化は多くのがんで観察されている。エピジェネティックな調節はコアヒストンの翻訳後の修飾により維持されている。本論文では、ヒストン脱メチル化酵素の遺伝子UTXを不活性化する体細胞変異について述べ、ヒストンH3リシンのメチル化の脱制御が多数のタイプの腫瘍に存在することを示す。不活性化されたUTX変異をもつがん細胞にUTXタンパク質を導入すると増殖が低下し、転写パターンの著しい変化が起こる。これらの結果はUTX遺伝子がヒトの新しいがん遺伝子であることを示している。 Full text PDF 目次へ戻る