Brief Communication エキソーム解析:エキソーム配列データの同祖性による選別で高ホスファターゼ血症を伴う精神遅滞症候群におけるPIGV変異を同定 2010年10月16日 Nature Genetics 42, 10 doi: 10.1038/ng.653 HPMR(高ホスファターゼ血症随伴精神遅滞)は常染色体劣性遺伝疾患で、特徴的な顔貌と血清中アルカリホスファターゼ上昇を呈する精神遅滞である。HPMR患者で、非近親婚の両親から生まれた3人の同胞(兄弟姉妹)の全エキソーム塩基配列決定を行い、すべての同胞について同祖性(Identity-by-descent)を示す領域をコンピュータ予測し、HPMR患者で変異が認められる遺伝子としてPIGVを明らかにした。PIGVはGPIアンカーの生合成経路の構成タンパク質をコードしている。さらに、別の3家系においても同様に、PIGVにホモ接合性変異や複合ヘテロ接合性変異を検出した。 Full text PDF 目次へ戻る