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身長:Lin28aトランスジェニックマウスはヒトの遺伝的関連解析で同定された身長と思春期の形質を呈する

Nature Genetics 42, 7 doi: 10.1038/ng.593

最近、ゲノムワイド関連解析によってヒトLIN28B遺伝子座が身長と初潮の時期の調節に関与することが示された。LIN28BとそのホモログのLIN28Aは、let-7マイクロRNAの生合成を阻止する、機能的に重複したRNA結合タンパク質である。lin-28let-7は線虫において、幼虫と陰門の発達の異時性調節因子として発見されたが、最近になってがん、幹細胞の老化と万能性に関与していることがわかってきた。let-7の標的のMycKrasIgf2bp1Hmga2は、哺乳類の体の大きさと代謝を調節する既知の因子である。Lin28-Let-7経路の生体内での機能を調べるために、Lin28aを発現するトランスジェニックマウスを作製したところ、体のサイズと頭臀長の増加および、遅発思春期が観察された。トランスジェニックマウスの過成長の代謝的、内分泌的機序を調べたところ、グルコース代謝とインスリン感受性の増大が認められた。ここに、Lin28-Let-7経路の遺伝的多型と関連するヒトの形質のモデルとなるマウスとして報告する。

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