Letter 精巣胚細胞腫瘍:DMRT1、TERT、ATF7IPの近傍の変異は精巣胚細胞腫瘍に関連している 2010年7月1日 Nature Genetics 42, 7 doi: 10.1038/ng.607 我々は精巣(睾丸)胚細胞腫瘍について、英国で979人の罹患者、4,947人の対照で298,782 個のSNPの遺伝子型分析によるゲノムワイド関連解析を行い、さらに664人の患者、3,456人の対照について関連を再確認した。3つの新しい感受性遺伝子座が見つかり、このうち2つはテロメア制御にかかわる遺伝子を含んでいた。以前にいくつもの他のがんとの関連が報告されている第5染色体上のTERT-CLPTM1L遺伝子座では、2つの独立したシグナルが見つかった(rs4635969:OR=1.54、P=1.14×10−23、rs2736100:OR=1.33、P=7.55×10−15)。また第12染色体上に、TERT発現の制御因子であるATF7IPを含んでいるもう1つの遺伝子座(rs2900333、OR=1.27、P=6.16×10−10)が見つかった。また第9染色体上には、マウスで奇形腫との関連が報告されている性決定遺伝子DMRT1を含む遺伝子座が見つかった。 Full text PDF 目次へ戻る