Letter トウモロコシの関連解析:トウモロコシのネステッド関連マッピング 集団を用いた葉の構造に関するゲノム ワイド関連解析 2011年2月1日 Nature Genetics 43, 2 doi: 10.1038/ng.746 米国のトウモロコシ生産量は過去80年間で8倍に伸びたが、その伸びの半分は育種による選択がもたらした。その間に、トウモロコシの葉の角度および大きさの変化は植物体の構造を変化させ、栽植密度が上昇するなかで光捕捉効率を高めることを可能にした。トウモロコシのネステッド関連マッピング集団を用いたゲノムワイド関連解析(GWAS)により、我々は、葉の構造という重要な形質の遺伝的基盤を明らかにし、中心的な遺伝子のいくつかを同定した。全体として、葉の形質の遺伝的構造は小さな効果によって支配されていること、そしてエピスタシス、環境の相互作用、および多面発現はほとんど認められないことが明らかにされた。特に、GWASの結果は、liguleless遺伝子の多様性が葉の直立化に寄与していることを示している。今回の結果は、特別に設計されたマッピング集団にGWASを用いることが、重要な農業形質の基盤を解明するのに有効であることを明らかにした。 Full text PDF 目次へ戻る