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繊毛関連疾患:移行帯複合体は哺乳類の繊毛形成と繊毛の膜構成を調節する

Nature Genetics 43, 8 doi: 10.1038/ng.891

繊毛の構成要素に影響を与える変異は繊毛関連疾患を引き起こす。本論文では、マウスのヘッジホッグシグナル伝達の調節因子であるTectonic1(Tctn1)について検討し、一部(すべてではない)の組織において、Tctn1が繊毛形成に不可欠であることを見いだした。繊毛形成にTctn1を必要としない細胞種では、Arl13b、AC3、SmoothenedおよびPkd2をはじめとする選択された膜会合タンパク質を繊毛に局在させるためにTctn1が必要とされる。Tctn1は、Mks1、Tmem216、Tmem67、Cep290、B9d1、Tctn2およびCc2d2aをはじめとする、メッケル症候群およびジュベール症候群に関連する多数の繊毛関連疾患タンパク質と複合体を形成する。この複合体の構成要素は、基底小体と繊毛軸糸の間の領域である移行帯に共局在する。Tctn1と同様に、Tctn2、Tmem67あるいはCc2d2aが欠損すると、繊毛形成の組織特異的な異常および繊毛の膜構成の異常が引き起こされる。複合体構成要素間で機能が共有されることと一致して、ジュベール症候群を引き起こすTCTN1の1つの変異を同定した。したがって、メッケル症候群およびジュベール症候群のタンパク質からなる移行帯複合体は、繊毛の組み立てと輸送を調節することから、移行帯の機能不全がこのような繊毛関連疾患の原因であることが示唆される。

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