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紫外線感受性症候群:UVSSAの突然変異は紫外線高感受性症
候群を引き起こし、転写共役型DNA修復においてERCC6を不安定化する

Nature Genetics 44, 5 doi: 10.1038/ng.2228

紫外線高感受性症候群(UV-sensitive syndrome:UVSS)は、日光感受性と、転写と共役した修復(transcription-coupled repair:TCR)の異常を特徴とする、常染色体性劣性遺伝疾患の1つである。TCRはヌクレオチド除去修復の副経路であり、転写を妨害するDNA損傷を迅速に修復する。コケイン症候群(Cockayne syndrome:CS)はTCRに異常をきたす関連疾患で、CS-AおよびCS-Bという2つの相補性群からなる。CS-A、CS-Bはそれぞれ、ERCC8CSA)、ERCC6CSB)における突然変異によって発症する。UVSSはUVSS/CS-A、UVSS/CS-B、UVSS-Aの3つのグループに分けられ、それぞれERCC8ERCC6、そして未同定の遺伝子に生じた変異が原因となる。本論文では、微小核融合染色体導入法によるUVSS-A変異遺伝子のクローニングについて報告する。その結果、(以前はKIAA1530として知られていた)ヒトの遺伝子UVSSAが、UVSS-A細胞におけるTCR喪失による異常を解消すること、そして、UVSS-A患者の3種類の細胞においてUVSSAにナンセンス変異とフレームシフト変異が生じていることが判明した。このことは、UVSSAがUVSS-Aの病因遺伝子であることを示している。 UVSSAタンパク質はUSP7と複合体を形成し、ERCC6を安定化し、UV照射後の高リン酸化型RNAポリメラーゼIIを低リン酸化型へと回復させている。

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