Commentary
全がん解析:公開を前提とする共同研究で可能になった、がんゲノムアトラスにおける12種類のがんを対象にしたコンピューター解析
Nature Genetics 45, 10 doi: 10.1038/ng.2761
がんゲノムアトラス(TCGA)の全がん解析ワーキンググループは、Synapseソフトウェアプラットフォームを共有し、データ、解析結果、解析方法について働き、12種類の腫瘍の分子レベルのプロファイリングを行い、得られたデータを包括的に解析した。ワーキンググループによる今回の解析はパイロット研究的な役目を果たすものである。すなわち(i)将来的な大規模共同解析のためのたたき台となり、(ii)共同プロジェクトを支援するシステムを提供し、(iii)高度なキュレーションが施されたデータや結果が含まれた公共リソースとなるものである。このリソースはまた、研究者が作り出したモデルを評価するための自動化システムとしても整備されたものである。